銀行とカード会社の密接な関係
銀行系のクレジットカード会社と銀行本体は、当然ですが密接な繋がりを持っています。
このページでは、双方がどのような協力関係にあるのかを紹介していきます!
密接な関係の例1:銀行口座開設
例えば、銀行窓口で銀行口座の開設をするとします。
その時に、キャッシュカードと一体型になったクレジットカードの提案などをされることがありますよね。
その営業行為がクレジットカードの新規会員の増加に一役買っているわけで、まさに密接な関係の一つとなります!
また、そのクレジットカードにお申し込みすると、引き落とし口座は自然とその銀行に設定されるわけですから、銀行にとってもWIN-WINの関係になるのですね。
密接な関係の例2:給与の振込口座
企業に就職すると、給与振込口座というのは、その企業とお付き合いのある銀行や信用金庫で作られるのが慣例となっていますよね。
新入社員の方は、自分で選択する余地なく、総務部で勝手に作られてしまうことだと思います。
私の例で言いますと、私が新卒で就職した会社の取引銀行は「三菱UFJ銀行」でした。
その際に、渡されたのが、
- 三菱UFJ銀行の口座
- キャッシュカード
でした。
しかもキャッシュカードにはご丁寧に、クレジットカードとの一体型になっており、さらにはキャッシング枠まで付いていました。
同期の中には、自分の口座からお金を引き出そうとしたら、操作を間違えてキャッシングでお金を借りていた人がいたというのは笑い話です。
この例も、企業と付き合いの深い銀行から、カードの新規会員が増える仕組みにつながっているので、密接な関係の一つと言えます。
密接な関係の例3:自動車ローン
銀行とクレジットカード会社の協力体制は、各種ローンのお申込時にも発揮されます。
例えば、ある方が自動車を購入する時にオートローンを利用するとします。
銀行、もしくは信販会社のオートローンを利用すると思うのですが、その審査申込み時には、ほぼ間違いなく「クレジットカードの入会」もお勧めされると思います。
お申込者にとっては、これから審査を通してもらう身です。
年会費無料であれば、なかなか断る理由もありません。
独自のクレジットカードを発行している銀行や信販系の会社では、取引先や顧客に対してこのような地道な営業も行われているのです。
上記のように密接な関係性というのは、金融事業のあらゆる点で存在しており、なかなか強力なものがあります!
審査に関する決まりごと
審査においても関係性が発揮されるケースがあります。
それは銀行からクレジットカード会社に対して、顧客の調査を求める場合です。
例えば、銀行窓口に融資の依頼にきたお客さまがいたとします。
そのお申込み内容を見た担当が、顧客の様子に対して何か不審に思いました。
ですが、直感で不審に思っただけで、記入内容を見ても明らかに不自然な点はなく、明確に断る理由が見つからないような状況でした。
そこで、担当行員の方からカード会社に依頼が来ます。
個人の信用情報を審査するのは、銀行の融資部よりも審査部の方が得意だからです。
即座に、調査してみると顧客が他社のカードキャッシング濫用で、延滞していることが発覚しました。
そして、クレジットカード会社は調査の結果が良くなかったことを伝え、担当銀行員はその顧客を断ることができました。
しかし、審査情報として銀行から内容に関して提供があったとしても、カード会社が「審査の具体的内容」まで銀行に教えることは一切ありません。
先ほどの例だと、結果が良くなかったことは伝えましたが、他社のカードキャッシング乱用の事実までは、たとえ銀行サイドにも教えることはしません。
銀行と密接な関係であっても、審査情報に関しては別ものなのです。
過去の事故情報も系列企業でデータベース化されていることも
私たち個人の信用情報は、個人信用情報機関に登録されていますが、保存期間は一定の年数と決まっています。
ですから、ある一定の年数が経てば、CICを調べても事故情報はわからなくなります。
ただし、銀行やクレジットカードなど、同じ系列で事故を起こしてしまった場合は、何年経過しても、その同じ系列の金融機関ではお取引できないかもしれません。
外部の機関というより、独自に作られている内部のデータベースに、何年も情報が残っている可能性があるからです。
ですから、数年が経過して、新たに
- クレジットカード
- カードローン・キャッシング
を利用する方は、同じグループ会社は避けて、他社を利用された方が無難です。
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