取引先からのお申し込みは優遇対応
銀行口座を新規で作る場合、大半の人は銀行の窓口で申し込みをするかと思います。
ですが、銀行には渉外担当の人たちがいます。
いわゆる、営業でしょうか。
渉外の役割
渉外担当は、新規の個人顧客・企業の開拓だけでなく、既存の取引先の企業等をまわって、
- 預金確保(口座)
- 定期
- 借り入れ
などの手続きに伺います。
そして、銀行は決算時期が近付くと、目標数値達成の為に上記の渉外担当の動きが活発になります。
また、その動きと連動してクレジットカード会社も忙しくなるのです。
なぜなら、銀行の渉外担当の人が銀行口座獲得の為にクレジットカードも合わせて顧客に勧めてくれるからです。
ですから9・12・3月は、渉外担当・カード担当ともに繁忙期となります。
新入社員に対するクレジットカード審査基準
その他に、4〜5月も目立った申込書が多くなります。
新入社員の方たちのクレジットカード申し込みです。
この方たちを、審査基準に当てはめてみましょう。
(例)
年数
この新入社員の申し込み内容は、勤続、居住とも1ケ月未満です。
住居も借家で長く住んでいません。
電話
電話も実家で地方の連絡先になっており、唯一本人と連絡取れるのは携帯電話か会社となります。
年収
申込人は、地方から東京の企業に就職したのだと、分かりますね。
また、年齢が若いので新入社員と判断できますが、年収も見込みで確実性には欠けていますね。
それに就職したが、辞める可能性もあります。
審査は?
上記を、普通に審査基準に当てはめてしまうと…
クレジットカードは、発行されないでしょう。
しかし、実際には発行されました。
この申込人を「銀行の渉外担当者が受付したこと」と関係があるのです。
取引先は優遇対応
銀行の渉外担当が、取引先からカードのお申込み者を獲得してきたとします。
取引先である企業は、銀行にとっては優良取引先で、社員全員給与振込は銀行との契約を交わしています。
そこに4月より新入社員として入社してきました。
新規口座の開設から
新入社員が入社したら、当然新規口座の契約に赴き手続きをしてもらいます。
ただ、口座を作ってもらうのではなく、給与振込みという口座取引をしてくれるのです。
新入社員の人数によっては、銀行には多くの新規口座取引数が一気に増えるわけです。
さらに、公共料金・地方からの新入社員は家賃等の支払いも銀行口座を指定してくれ、なおかつ定期預金の契約もしてくれます。
続いてクレジットカード発行
渉外担当者は、せっかく勧誘に上手くいったのに、カードが発行されない事は避けたいものですから、暗黙の了解も兼ねてカード会社の審査部に顧客を薦めてきます。
カード会社にとっても、これは銀行側から太鼓判を貰ったようなものです。
ですが、念のためカード会社は個人信用情報機関で、お申込み者の信用度を調べます。
基本的には、過去に延滞をしていたり、現在も債務抱えてたりと余程の事がない限りは、クレジットカードは自動的に発行されます。
「会社のクレジットカードに落ちたらどうしよう・・・」と不安な方もいるかと思いますが、取引先関連の場合は、意外とあっさりと通ってしまうことも多いです。
至急と言われれば、即日で審査を行い、問題なければ通過され発行手続きとなります。
そうは言っても、審査を通す通さないというのはカード会社が決めることなので、ケースバイケースで判断されることもあるので油断は禁物です。
法人決済なら落ちる心配なし
会社関連のクレジットカードには、「法人決済・個人決済」の2パターンがあります。
法人決済の方は、使った分の支払いは会社が行うものなので審査に落ちるということは、ほぼ100%ありえませんので心配する必要もありません。
個人決済の場合は上記で説明した通りで、落ちないとは言い切れませんが、高確率で審査に通る可能性が高くなっています。
年収欄の書き方(新人編)
日本では「書類には正しい情報を書かなくてはいけない」という社会文化のような観念が浸透しています。
だからなのか、新入社員の方で自分の年収欄を、まだ1年経ってないから埋められないという方が、たまにおられます。
既に初月給が出ていれば、「1ヶ月分のお給料×12」にボーナス分をザックリと足した数字で構いません。
上記の表のように(見込み)としておけば、より丁寧だと思います。
まだ初めてのお給料を貰っていない場合でも、自分のお給料は何となく想像が付くのではないかと思いますし、先輩に聞いてみれば大体の相場がつかめると思います。
新入社員の方は、そのような方法でザックリとした数字を記入しておいても大丈夫です。
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クレジットカードの代替案
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