謎の多いブラックカードについてまとめました!
クレジットカードにはグレードがあります。
ゴールドカード、プラチナカードなどは耳にすることが多いためよく知られていますね。
しかし、さらにその上に君臨する最上級ステータスカードが、実はあるんです。
その名も「ブラックカード」。
幻に包まれたその存在を、今回は徹底解説していきます!
※ブラックな方がクレジットカードを作る方法をお探しの方はこちら!
ゴールドカードやプラチナカードと何が違うの?
- ブラックカード
- プラチナカード
- ゴールドカード
これらはすべて「ステータスカード」と呼ばれており、特定の条件を満たす一部の人しか持てないカードです。
ランクが上がるほど取得難易度も年会費も高くなる
当然、上位ランクのカードほど、取得難易度が上がります。
選ばれた人だけしか持つことができないため、大変プレミアム度合いが高く希少価値のあるカードです。
プレミアム度が高くなるほど付帯される特典も拡充されますが、比例して年会費が高くなるのが一般的です。
利用限度額は無制限
ゴールドやプラチナは、程度の差こそあれ、利用限度額が明確に決められていることがほとんどです。
ブラックの場合は、利用限度額は実質的に無制限であるほどに使える額が大きく設定されています!
(※年会費や利用限度額の詳細はこのページの下記でも解説しています!)
ブラックカードは非公開?
カード会社の公式サイトを見ると、ゴールドとプラチナまでは一般公開されているケースが多いです。
取得条件こそ非公開で、カード会社からのインビテーション(招待)が必要となることも多いのですが、存在自体は多くのカード会社が公開しています。
一方で、ブラックカードはその存在自体が非公開で、幻のベールに包まれています。
クレジットカード会社の公式サイトを見ても、ごく少数のブランドを除き、公にその存在を公開しているところはほとんどありません。
ちなみに「ブラックカード」という名前から、券面の色が黒いもの=ブラックカード、と思いがちですが、そうとは限りません。
年会費無料の一般カードでも黒い券面のものがあるように、カードの色自体はステータスには関係がないのでご注意ください!
発行している会社は?
日本で現在入手可能なブラックカードにはどのような種類があるのでしょうか?
代表的なカードとその特徴を見ていきましょう!
アメリカンエキスプレス(センチュリオンカード)
ブラックカードの中のブラックカード、と言えるのがこのアメックスセンチュリオンカード。
実は1999年に米国で発行開始されたこのカードが、世界で最初の「ブラックカード」でした。日本では2002年から発行されています。
各社のブラックカードの中でも最高峰を誇るカードで、アメリカン・エキスプレスの厳格な審査を突破したほんの一握りの人しか持つことができません。
年会費は驚きの35万円!
巷の噂では自家用ジェットやマンションまで購入できるのでは?などとも言われている、驚きのカードです。
ダイナースクラブ(プレミアムカード)
プレミアムカードはダイナースクラブのブラックカードです。
年会費は13万円と、センチュリオンカードには届かないもののやはり高額!
ただし最近では発行数が増えてきており、ブラックカードの中では比較的入手しやすい部類に入ると言われています。
JCB(ザ・クラスカード)
ザ・クラスカードはJCBカードにおける最高峰グレードのカードです。
位置づけとしてはプラチナカードですが、JCBにはゴールドカードの上に「JCBゴールド・ザ・プレミア」というランクが存在しているため、さらにその上をいくこのザ・クラスカードは実質的にはブラックカードと言えるでしょう。
年会費は5万円ですが、特典内容はブラックカードと同様の充実さを誇ります。
楽天(楽天ブラックカード)
楽天ブラックカードは楽天の最上位カードです。
ゴールドカードに相当する「楽天プレミアムカード」のホルダーだけでなく、一般カードである「楽天カード」のホルダーにもインビテーションが贈られてくる可能性がある点が特徴的です。
楽天市場や楽天トラベルなど、楽天グループを利用する際にメリットが大きくなっています。
年会費は3万円と、他のブラックカードに比べると安いのが嬉しいですね。
さすが楽天さんです!
SBI(ザ・ワールドカード)
ザ・ワールドカードは、SBIカードの最上位グレードカードです。
SBIカードはマスターカードのみを採用しているため、国内では初のマスターカードの最上位グレード「ワールドマスターカード」の発行になります。
国内で所持しているのは30人程度しかいないとも言われており、ネット上でも情報が少ないまさに幻のブラックカードと言えるでしょう。
年会費は15万円。
ちなみになんとかーど表面には天然ダイヤモンドが使われているとか。
その他
このほかにも、
- 百貨店の上顧客のみにインビテーションが届く「百貨店外商向けブラックカード」
- ポルシェのオーナーしか保有できない「ポルシェカード」
など、特殊なブラックカードも存在します。
ブラックカードは秘匿性の高い領域だけに、奥の深い世界ですね。
ステータス感のある特典
各社のブラックカードを見てきましたが、やはり気になるのがその特典の内容です。
年会費も高額、限られた一部の超富裕層だけが持てるとあって、非常に魅力的でかつ多くの種類の特典がブラックカードには付いてきます。
先に紹介したアメックスのセンチュリオンカードの、特典サービスを案内してくれる冊子は、なんと100ページ以上にもなるというのですから驚きです。
代表的な特典にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
専用のコンシェルジュサービス
ブラックカードで最も魅力的な特典のひとつとして挙げられるのがこのコンシェルジュサービスです。
24時間365日、まるで個人秘書のように、オーナーの様々な要望に応えてくれます。
たとえば宿泊先の予約
ネット上で空いているホテルがない場合にはコンシェルジュが一件一件電話をして探してブッキングしてくれます。
飲食店やコンサート予約もお手のものです。
贈り物選びや注文、発送などももちろんOK!
基本的にクレジットカード払いができるものであれば、どのようなことでも対応してくれるようです。
航空券、ホテルの部屋を無料でアップグレード
航空機利用時にファーストクラスに空きがあった場合、また、ホテルのスイートルームに空室がある場合にも、無料かつ自動でアップグレードをしてくれる特典があります。
ジェット機のチャーター
一部のブラックカードは、ジェット機チャーターサービスが特典として付いてきます。
専属の係員が案内するため、チェックインやセキュリティでの行列も無用です。
専用航空機で自由自在なフライトプランの旅が楽しみましょう!
世界600か所以上の空港ラウンジを無料で利用できる
世界中のVIPラウンジ(600か所以上の空港にあるVIPラウンジ)を無料で使用できる「プライオリティ・パス」と呼ばれるパスを利用できるようになります。
「あっそれ楽天ゴールドにも付いているよ!」
と思われた方も多いと思いますが、このVIPラウンジはもちろんゴールドカードで利用できるラウンジよりもグレードが高く、サービス内容が充実しているのです!
一度は入ってみたい憧れの場所のひとつですね。
VIP限定イベントや有名ブランドの新作発表会に招待される
ホルダー限定のイベントに招待されるのも、ステータスカードの魅力のひとつです。
例えば、
- 花火大会の日に会員限定の特別シートに招待される
- 各種展示会の開催前に会員限定で招待される
- 有名ブランドのファッションショーに招待される
- ブランドショップではVIPルームに案内される
など、まさにステータス感あふれる特典と言えます。
24時間365日のドクターコールが使える
病気や怪我、健康面での不安について、医療関係の専門スタッフにいつでも相談可能なサービスです。
優秀な医師たちによるセカンドオピニオンサービスや、スーパードクターと呼ばれるような腕の良い専門医を紹介してくれるサービスなどもあります。
もしもの時に大変心強いですね。
付帯保険
- カードショッピングした物の補償保険(一般カードよりも補償額はかなり高額)
- 傷害保険
など各種保険は無料で付いてきます。
その他の特典
ディズニーランドやミラコスタ、銀座のアルマーニビルなど様々な場所の専用ラウンジの利用特典もありますよ!
特典はカードによって違うので、もしブラックカードを持つことができたら、自分で確認してみてくださいね。
どうやってお申込みするの?
ブラックカードは基本的に、自分で申し込むことができません。
カード会社からインビテーション(招待)が届いて初めて、ホルダーとなることができます。
インビテーションを受け取るためには、まずブラックよりもランクが一つ下のカードを取得しなければなりません。
そして、そのカードでたくさん支払いをする必要があります。
毎月、一定以上の高額利用の実績を安定的に積んでいくことで、カード会社に対して信用も積み上げていくことができます。
どこで使っているか?も大事
ここで注意したいのは、ただ単純にクレジットカードの利用額を増やせばいいというわけではないことです。
クレジットカード会社側では、「どの店で決済しているか」も審査時に重要視しています。
例えば、先に紹介した楽天ブラックカードであれば、楽天グループ内での決済頻度が高い方がインビテーションが届きやすいようです。
他のクレジット会社でも、ユニクロやニトリなどの廉価ショップでの決済履歴よりは、ルイヴィトンやエルメスなどの高級ブランドショップでの決済履歴が高く評価されるということは大いにあり得ます。
また、海外での積極的な利用も高く評価されるようです。
海外でクレジットカードを使う頻度が高いということは、収入面でそれだけの余裕があるか、海外でも仕事ができるような業務上重要なポストについているという証拠でもあるためです。
このように、収入が長期的に安定していること、過去の利用実績が良好であることなどを積極的にアピールすることで、ある日ブラックカードのインビテーションが届く仕組みになっています。
条件や資格などの審査基準
では、具体的な審査基準はどうなっているのでしょうか。
年収
各社によって審査基準はバラバラで、公式情報として公開していないことがほとんどです。
また、審査には実際の年収額よりも利用実績などの方が重要視されているケースが多く、年収はあまり関係ないこともあるようです。
しかし、年会費や下のクラスのカードの取得条件などから鑑みても、大体の目安は1000万〜2000万円ほどと言えるでしょう。
ちなみにJCBのザ・クラスは、年収1500万円以上を審査基準としています。
年齢
こちらも年収同様、実際に審査に重要視されるのは利用実績であるため、若くても評価されるだけの実績を積んでいればインビテーションされる可能性はあります。
ただし、下のランクのカードを保有していることが必要最低条件ですから、ゴールド、プラチナカードの審査に年齢が明記されている場合は、それに準じてきます。
会社経営者と高給サラリーマンどちらが有利?自営や公務員は?
ブラックカードの審査には「◎◎だから通る」という一元的な基準がなく、一件一件を多角的に精査しています。
そのため、
- 経営者
- サラリーマン(会社員)
- 上場企業の役員
- 自営業
- 公務員
など職業面でも、絶対に通る/通らない(有利/不利)という境界線はありません。
ただ、あくまでも重要視されるのは信用と社会的地位なので、どのような職業でも勤続年数が長い方が有利であることは明らかでしょう。
審査期間はどれくらい?
一つ下のランクのカードを作り、利用実績を積んでいくのがブラックカードのインビテーションを受け取る最善の方法だということは解説しました。
しかしいったいどれくらいの期間、実績を積み上げていく必要があるのでしょうか?
すべてはカード会社の判断によるものなので、明確な基準はありません。
早ければ1〜2年ほどでインビテーションが届くこともあるようです。
しかし逆に、10年以上にわたり高額利用をかさねていても、何らかの条件により招待されないということもあります。
また、面白いところでは、ダイナースクラブのブラックカードは5000万円の現金があれば1か月ほどで発行してもらえるという話もあります。
どこまでが本当でどこまでが噂なのか、興味深いところです。
社会的地位やステータス、信用度によってはもしかしたら、即日発行してもらえるケースも中にはあるのかもしれませんね。
年会費
ブラックカードの年会費は一般カードやゴールド、プラチナカードに比べ高額に設定されています。
一般的なクレジットカードの年会費は0〜2000円程度で、ゴールドカードであっても1万円前後の年会費が多いですよね。
ブラックカードの場合ですと年会費の相場は3万円からで、アメックスのセンチュリオンカードだと35万円以上もの年会費が必要になってきます。
逆に言えば、それくらいの年会費を払うことができないような一般人はホルダー候補にすらなれないということです。
ブラックカードはこの年会費の高さゆえに、雲の上のあこがれの存在になっているとも言えますね。
ポイントはお得なの?
残念ながら、ブラックカードだからといってポイントが貯まりやすいということはないようです。
むしろ、JCBザ・クラスカードなどのように、一般的な年会費無料のクレジットカードよりもポイントが貯まりにくいケースもあります。
高額所得者であるブラックカードホルダーにとってはポイント制度などは眼中にない…ということなのかもしれませんね。
限度額
ブラックカードのよくある噂のひとつに、「利用限度額の上限がない」という話があります。
ブラックカード一枚で家が買える、はたまた戦車が1台まるっと買える・・・
などなど、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかしこれは間違った情報です。
限度額は無制限ではなく、「カードホルダーごとに設定される」というのが正しい情報です。
ただしもちろん、ゴールドカード、プラチナカードの利用枠に比べれば高額なのは確かです。
アメックスセンチュリオンなどでは、数千万円くらいまでであれば問題なく使えると言われています。
利用限度額が存在しないのではなく、「まるで存在しないかのように使える」、というのが、正しい認識なのです。
家族カード
一般カード同様、ブラックカードにも「家族カード」は存在します。
例えばアメックスのセンチュリオンカードなら、18歳以上の家族1人につき1枚の家族カードが無料で発行されます。
ただしセンチュリオンカードが持てるのはホルダーの配偶者のみで、その他の家族はプラチナカードが発行されます。
持っている芸能人のエピソード
高所得のタレントや著名人の中には、ブラックカードを所有している人も多いです。
また、スポーツ選手なども収入額が高いため、インビテーションを受け取りやすい傾向にあるようです。
タモリさん
芸能界のドンであるタレントのタモリさんは、2012年のFNS27時間テレビで、そのカードを使う姿が映像に流れ話題になったことがありました。
じゃんけんで買った方が高額商品を自腹で購入する…というルールのゲームで、タモリさんはなんと優勝してしまい、総額100万円以上のお買い物をすることになってしまったのです。
その時、「まさか勝つと思っていなかった」と言いながらタモリさんが財布から出したのがブラックカードでした。
年収2億円程度を誇ると言われているタモリさんですから、自然にブラックカードを使いこなすのもうなずけますね。
高須クリニックの院長
美容整形外科医院を経営している高須克弥氏(言わずと知れた「高須クリニック」の院長先生ですね)もブラックホルダーとして有名です。
高須院長いわく、ブラックカード保有者という理由からか、ホテルや飛行機で部屋や座席のグレードアップをしてもらえたし、飛行機に乗り遅れそうだった時も、なんと離陸を待ってくれたことがあるのだそうです。
さすが成功者のカードといわれるだけあります。
ブラックカードの上はあるの?
このように、素晴らしいステータスを誇るブラックカードはクレジットカードの最高ランクを誇るものですが、しかし世の中には「ブラックカードのさらに上のカードが存在する」という噂が絶えません。
実は・・・あるのです。
その名も「パラジウムカード」。
アメリカの金融大手JPモルガンが2011年に発行したカードで、VISAとの提携カードとなっています。
その名のとおり、カードの券面には希少金属であるパラジウムが採用されており、カードそのものに1000ドルもの価値があります。
年会費は600ドル(6万円ほど)。そして利用限度額は無制限と言われています。
アメックスセンチュリオンの年会費が35万円にも上ることを考えれば、パラジウムカードはそれより上のランクのカードなのに年会費がかなり安いことが分かります。
しかしながら、取得条件は極めて厳しいのです。
- JPモルガンのプライベートバンク部門の顧客であること
- 3000万ドル以上の資産を持っていること
が取得条件となっています。1ドル120円として計算したら36億円以上!
しかし現実にこのカードが存在しているということは、保有者も実際いるわけで、世の中には私たちの想像が及ばないくらいの大金持ちというのがいるということですね。
ブラックカードの不思議な魅力
いかがでしたか?
- 簡単に手に入らないからこそ周囲の人からも尊敬される
- 詳細が分からないからこそ知りたくなる
それがブラックカードの神秘的ともいえる魅力ですね。
そんな最上級のラグジュアリーカードを手にしてみたいという思いから、仕事に打ち込みステータスをあげるのも良いことだと思います!
私はゴールドで十分ですが、野心ある方は取得を狙ってみてください!
審査に自信がない方
どうしてもクレカが欲しい人にお勧めの一枚。選ばれている理由とは?
現在収入がある方に有利
過去の履歴より「現在の収入」を重視して審査
クレジットカードの代替案
代替案としてバンドルカードという選択肢も!