審査の流れ
このページでは、クレジットカードをお申込みした後に、
カード会社や信販会社がどのような流れで審査を行っているのかを紹介しています。
合わせてチェックポイントも書いているので、「どのような項目を重点的に審査されているのか?」も確認してみてください!
お申込みを受ける
まずは各経路を伝って、審査部の元へお申込者のデータが届きます。
この場合の経路というのは、色々とあって、
- インターネット:広告や自社サイト
- 取引先や顧客
- 店頭
など、色々なところでカード入会者の募集を行っています。
※参考:申し込み方法や場所も審査対象
お申し込み確認
本格的な審査に入る前に、イタズラや詐欺などを防ぐ為に「お申し込み確認の電話」をかけます。
最近では、最初の本人確認の電話を省いたり、メールで済ますカード会社も増えてきましたが、審査が厳しいところは、まだまだ行っています。
専用端末で審査を開始
データが届くと、審査部のスタッフが専用端末に入力して審査を開始します。
専用端末に入力していくデータは、
- 名前、フリガナ
- 生年月日
- 性別、年齢
- 自宅、携帯電話番号
- 郵便番号
という基本的なデータだけでなく、
といったような情報も含まれます。
スコアリングシステム
上記のデータをスコアリングシステムという自動審査プログラムに読み込ませて、点数付けが行われます。
この段階で、一定の点数より下回ってしまった場合は、いわゆる足切りのような感じで瞬時に審査落ちが決定してしまいます。
お申込みをして数分でカード会社から「残念ながら・・・」というメールが届いた場合は、このスコアリングシステムの段階で審査落ちしてしまった可能性が高いです。
どのように自動審査されているの?
スコアリングシステムでは、
- 年収の額
- 今の会社に勤めている年数
- 今の住居に住んでいる年数、持家か賃貸か?
などの「数字の大小」や「あり・なし」それぞれに細かく点数が設定されています。
具体的には、
- 年収200万円なら2点、1千万なら10点
- 住居が賃貸の場合は5点、持ち家なら10点
- 居住年数が1年なら1点、10年なら10点
上記はあくまで例ですが、数字に基づいて自動で採点されていくのです。
心配して欲しくないのが、低年収というだけでは審査落ちになることはありません。
あくまで他の要素と合わせた合計点によって、判断されるということです!
このスコアリングシステムによる審査に通ると、次は個人信用情報機関で過去のクレジットヒストリーや金融事故について調べられる段階に入っていきます。
個人信用情報機関のCICで照会
次は、CICという個人信用情報機関で、「お申込者がどのようなクレジットカードやローンの履歴を持っている方なのか?」を、審査部は調べていきます。
やはり過去に、
- カード払いをしたけど支払わなかったことがある
- お金を借入れしたけど返済しなかったことがある
という方は、再び同じようなことをする確率が高いと判断されているからです。
CICから返ってくる情報は、
- 延滞などの事故情報
- 借入件数と残高
- 他社カード利用枚数、過去に保持していたもの
- 勤務先
です。
大体、審査結果の90〜95%は、この段階で判断されると言っても過言ではありません。
それでは、審査部はどのような項目を重点的にチェックしているのか?を確認していきましょう!
(1)事故情報(ネガ情報)
もし過去に3ヶ月以上の延滞をしていた場合、ハッキリと「異動」という表記がされています。
この異動が付いていた場合、大半の大手カード会社の審査は通りません。
チャンスがあるとしたらこちらで紹介しているカードだけです。
1ヶ月〜2ヶ月の延滞だと何も表示が出ないので、審査部でもわかりません。
以下にあるそれ以外の情報に問題が無ければ、無事に発行されると思います。
(2)借入件数と残高
住宅ローンや車のローンに関しては、基本的に除外して審査されます。
それ以外のキャッシング・消費者金融などで借りている金額が多いと、入念にチェックされます。
「いくら以上だとNG」というわけではなく、年収や勤務先などを見て総合的に判断されます。
有名な大企業であっても、勤続年数が半年未満という風に短ければ、それほど有利にもなりません。
(3)他社カード利用枚数、過去に保持していたもの
クレジットカードの保有枚数が多すぎても、審査では懸念されてしまいます。
ただ、銀行などの金融機関にお勤めの方は、付き合いで保有枚数が多くなる傾向にあるので、そういった属性を把握できている職業に関しては、その点を考慮して審査を行います。
また、お申込みに関しては、過去6ヶ月以内にお申込みした全てのカード情報が、審査結果に関わらずCICには登録されてしまいます。
当然、審査部もその情報を見ることができるので、あまりに半年でお申込みしている枚数が多いと、「この人はよほど切羽詰まっているな、他で落とされまくっているな」と判断されて、審査秘訣の悪循環に陥ってしまいます。
いわゆる「お申込みブラック」の状態ですので、その場合は、半年間ほど何もせずに我慢する期間が必要になります。
(4)勤務先
CICのデータを見ると、カードを利用していた時の勤務先情報も確認できます。
例えば、5年前に使っていたけど今は解約しているAカードがあるとします。
当時、K企業に勤めていたけど、今はS企業に転職しています。
審査部はCICのデータを見て、このお申込者がかつてK企業に勤めていたことまでわかってしまうのです。
上記は「それくらい詳しいデータが見られていますよ」ということを言いたかったのですが、大事なのは今の勤務先です。
もし「お申込み時に記入した勤務先」と「CICに登録してある直近の勤務先」が異なっている場合は、虚偽情報ではないか?と詳しくチェックされることになります。
また、お申込み時に「勤続年数」も記入していると思いますが、これはCICで確認できません。
短いよりは長い方が有利になりますので、嘘はいけませんが、ザックリ書くなら長めの方が良いと思います。
勤務先については、審査部の人間も全ての会社について詳しく知っているわけではありません。
「名前は有名ではないけど業界では優良企業」もあれば「無名で業績が低迷している企業」もあります。
そのような見分けについては「帝国データバンク」を利用します。
各企業に点数を付けられているので、それを見れば門外漢の業界でも大方の評価をすることができるのです。
自社のデータベースでWチェック
クレジットカード以外にも、融資や各種ローン(住宅・車など)を行っている会社でしたら、CICとは別に自社独自の顧客データベースを持っています。
そこでもやはり、3ヶ月以上の延滞を行ってしまうと、ネガティブ情報として社内で共有されてしまいます。
審査する側として困るのが、
- CICでは問題ないけど、自社データで問題あり
- その逆
というパターンです。
そういった場合は総合的な判断が成されるのですが、審査部もやはり1枚でも多く発行したいと心では思っているので、判断が難しくなることもあります。
上記のような流れでクレジットカードの審査は行われています。
繰り返しになりますが、一番重要なのは、やはり事故情報があるかどうかになります。
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