年収の最低ラインは?
クレジットカード発行審査における年収の最低ラインは、各カード会社によって違ってきますが、200万円をボーダーラインとしているところが多いと言われています。
ただし、これは「足切り」のように決められているわけではありません。
あくまで目安として「年収200万円」と言われているだけなのです。
200万円以下の低収入だと必ず審査落ちではありません!
年収額の最低ラインを気にされる方は、
- フリーター(仕事がアルバイトのみの方)
- 主婦のパートタイマーの方
- 派遣社員、契約社員、嘱託職員
- 自営業の方
- 年金受給者
- 介護業界などのお給料水準が低い業界の方
というような方が多いです。
ですが、上記で書いたように「収入欄」のみを見て審査落ちとなることはありません。
あくまでも「スコアリングシステム」と呼ばれる、各項目による合計ポイントによって合否が決まってきます。
年収もその中の一つの要素にしか過ぎないのですね。
なので、年収で獲得できる得点が少なくても、他が高ければ審査に通る可能性は十分にありえるのです。
ただし、年収200万円以下もしくは未満の場合は、獲得できるポイントがかなり低めになってしまうので「200万円がボーダーライン」とよく言われてしまいます。
無収入の場合は?
また、
- 無職
- 専業主婦
というような、現在、収入がまったくない方の場合はどうでしょうか?
無職の場合
どこのクレジットカード会社も、審査条件に「毎月の安定した収入をお持ちの方」というような文言を入れています。
なので、単純に仕事をしていない無職の場合は基本的にどのクレジットカードも審査落ちしてしまいます。
専業主婦の場合
パートもしていない専業主婦の方の場合は、
- 配偶者収入(本人収入なし)
のように家計合計収入を記載することができます。
つまり、世帯主(ご主人)の年収を含めて審査判断が行われます。
世帯主の方がクレジットカードを保有しており、ここ数年以内に遅延や債務整理などのネガティブなことをしていなければ、専業主婦の方も審査に通るはずです。
また、パートで働いている主婦の方も、
- 103万円の壁:税金のことを考えて配偶者控除を使える限度額
- 130万円の壁:扶養家族から外れないようにする限度額
という壁がありますので収入を制限している人が大半だと思います。
その場合も専業主婦の方と同じように、ご自分の年収額ではなく配偶者の方の金額を書いて審査に出してみるのも一つの方法だと思います。
※主婦の方には家族カードという選択肢もあります。
両親の収入で審査に通る?
アルバイトやパートの方で実家暮らしをしている場合、ご両親のうちのどちらか(父親・母親)の年収額を書いてお申し込みすることができるのでしょうか?
主婦の場合は、配偶者の収入を書くことができるのですが、親の場合はどうでしょうか。
基本的には両親の収入はクレジットカード審査でプラスにはなりません。
可能なのは同意書などの条件付きで「高齢者と学生の場合」のみです。
ですが、各カード会社によって審査基準は異なりますので、お申し込みフォームに記入する時に工夫してみるだけやってみるのも良いと思います。
虚偽の年収を書いたらどうなるの?
年収が低いからと言って、即審査落ちではないことがわかっていても、それでも「少しでも高く見せようという意識が働いてしまう方」がおられます。
つまり、多かれ少なかれの嘘をついてしまう方です。
その場合は、カード会社にバレてしまうのでしょうか?
実は、「えっ本当?」と思われてしまうかもしれませんが、カード会社は私たちの年収を正確に知ることはできません。
キャッシングやカードローン審査の場合は「給与明細などの収入証明書の提出」が求められることがありますが、クレカ審査の場合はほとんど要求されないからです。
CICなどの個人信用情報機関にも年収欄は掲載されていませんので、収入証明書の提出がない場合は、カード会社は私たちの年収の裏付けを取ることはできないのです。
やっぱり嘘を書けるってこと?
嘘をつけるかもしれませんが、カード会社は社内に大量の審査ノウハウを蓄積しており、「平均や相場の数字」を把握しています。
なので相場から外れた異常値があると、より詳細に審査が行われて嘘がバレてしまう可能性が高いのです。
例えば、とある非上場の飲食店従業員の方で、
- 年齢30歳
- 勤続年数6年
- 正社員
- 役職なし
- 年収1000万円
でしたら、明らかに業界の相場のお給料よりも不自然に高い数字ですよね。
非上場の中小・零細企業や自営業の場合、
- オーナーの親族
- 経営メンバー
- インセンティブ制
などの理由がないと年収1000万円は超えませんからね。
そうなった場合に、「この人は嘘をついているかもしれない」という疑惑を持たれて、
- 源泉徴収票や給与明細などの提出を求められたり
- スコアリングシステムによる自動審査からマニュアル審査へと切り替えられたり
してしまいます。そうして審査落ちしてしまうのですね。
上記は非上場の例でしたが、
- 上場企業
- 有名企業
- 帝国データバンクに掲載されている会社
の場合は、従業員の平均給与額が公開されているので、さらに嘘は通用しないのです。
年収額は自己申告制とは言えども、虚偽の数字を書くのは止めておきましょう。
おそらくでえすが、年収が低くて審査に落ちる確率より、嘘を書いて落ちる可能性の方が高いと思います。
年収が高ければ絶対に審査OKか?
「年収が高額だから審査は通るだろう」
確かに、年収が高ければ審査に有利だろうと考えがちです。
実際に年収が高い方がスコアリングで得られるポイントも大きいです。
しかしカード会社は、年収の数字だけで判断しません。
何故でしょうか?
申込人の年収で生計を立てられているかどうか、が重要だと考えているからです。
とある一家のケース
例として…
申込人の世帯は、配偶者・子供2人の4人家族として考えてみましょう。
生活するには、
- 住居費
- 公共料金
- 食費
などが最低限かかるわけです。
その他に、申込人が車・住宅・家電製品等のローンがある場合もあります。
カード会社によっては、申込書に現在の借入残高の総額を記入するようになっています。
もし、記入欄がなくてもクレジットカード会社では、個人信用情報機関(他社でのローン状況・延滞情報等)で調べることが出来ます。
個人信用情報機関で、該当した内容も踏まえてトータルに算出します。
そして、明らかに収入より支出が生計を圧迫していると判断した場合は、審査基準を満たせずに否決となり、カード発行は見送られるかたちとなります。
そもそも年収というのは額面?手取り?
年収欄に記入する時に、一体自分の給料のどの数字を書けばよいのか迷ってしまう方もいるようです。
具体的には、
- 給与明細に書かれている税込みの支給額(いわゆる額面)
- 税抜き後の手取り額
これは額面で問題ありません。
皆さん、自分の年収額を言う時は大体額面で言いますよね。
その金額をお申し込みフォームに記入すれば問題ありません。
ボーナスは?
もちろん毎月の給与だけでなく夏季・冬季にもらえるボーナスも年収に含めて金額を出すことができます。
ゴールドカード申込み時の年収の目安は?
それでは一般カードではなく「ゴールドカードにお申し込みする時の年収の目安はいくら」でしょうか?
よくあるのが、
- 原則として、満30歳以上、年収500万円以上で勤続5年以上の方
というような条件ですね。
年収400万円以上を条件としている場合もありますが、アメックスゴールドカードのような品格のあるものが欲しい場合は500万円を超えるまで仕事を頑張った方が良いと思います。
ゴールドカード審査の場合は、年収以外にも
- 勤務先の質
- 在籍年数
- 一般カード時代の使用用途(高級店での利用が多い)
なども見られていますので、その点も意識して取得を狙って行きましょう!
また、20代で取得可能なヤングゴールドカードでしたら、年収200万円以上でOKなところもあります。
年収についてまとめ
年収に関しては、高い・低い・平均に関わらず、申込人の暮らしぶりによっては、可決か否決かのどちらかになってしまうのです。
お申込み時に自分の年収を記入するのは恥ずかしいと思うこともありますが、額が少ないからと言って、収入面だけを見て落とされることは「レアなケース」ですので、あまり気にする必要はありません!
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