任意整理した時にカード絡みで不便だったこと
私は社会人になって数年間、人並みにクレジットカードを所持しながら生活を送っていました。
学生の頃は地方に住んでいた為、就職活動の交通費(東京まで)を自腹でカード決済していたら「ゴールドカード切り替えの案内」が来たほどでした。
そんな私ですが、
- 仕事のストレス
- 家庭内でのトラブル
が重なったのが原因で、もともと極端に弱いメンタル面を破綻させてしまいました。
その結果、消費者金融に走りながらの浪費癖がついてしまったのです。
当時は総量規制もなかったので、借りられるだけ借りてしまい・・・
気がついたら借入総額は360万ほどまでに膨れ上がりました。
もちろん、借金をしている途中も先行きに不安を感じていました。
ですが、ついに不安が限界を超えてしまった為、司法書士の先生を訪ねることにしたのです。
そして消費者金融の借入を任意整理しました。
※任意整理とは:借金の額を減額してもらうように、交渉して残りを分割で返済すること
任意整理をした後は、クレジットカード絡みで不便なことが多かったです。
このページでは、私が実際に困った体験を3つ書いています。
これから債務整理を検討される方は、ぜひ予習として役立てて頂きたい情報です!
(1)任意整理をしたらカードが更新されなかった!
消費者金融の方は全て任意整理しましたが、当時使っていた「三井住友VISAカード」は不測の事態に備えたかったこともあり、続けて利用したいと思っていました。
なので、司法書士の先生には「一緒に整理してしまいましょう」と勧められましたが、私はそれを断ったのです。
任意整理で一通り和解が成立した後、しばらくは普通にクレジットカードが使えました。
限度額も変更されなかったです。
そのまま返済遅延などの何のトラブルも起こすことなく、1年間ほどは使い続けていたのです。
限度額いっぱい使っても問題なし。平穏な期間が続く
ある時、仕事で不意に遠隔地への異動を命じられ、独り暮らしすることになりました。
わずか数ヵ月でしたが、おかげで出費が多くなってしまい、かなりの緊縮財政で生活しないといけなくなりました。
5ヵ月後、想像よりも早く地元に戻ることになりました。
一人暮らしの影響で、カードの残高もほとんど限度額いっぱいに使っていましたが、延滞は起こさなかったので何事も無くクレジットカードが使える日々が続いていました。
突然クレジットカードが更新停止に
ですが、さらに1年後が経過した時のことです。
三井住友VISA から1通のハガキが届きました。
いつも送られてくる利用明細とも違った感じで、気になってすぐ内容確認しました。
内容はカードの更新時期が近づいたが、クレジットカードの更新を見合わせるとの通知でした。
書いてあった文言の雰囲気から、事務的にバッサリ切り捨てられた印象を受け、しばらく頭の中が整理がつきませんでした。
また、今後のお金のやり繰りを想像すると、事の重大さを認識してしまって不安にも襲われました。
ヘルプサービスに電話
私は「どうにか手はないのか?」と考え、
悪あがきで三井住友VISAカードのサービスデスクに電話しました。
結果、当たり前ですがカードの更新はなりませんでした。
淡々と話すオペレーターに「信用回復したらまたカード発行してもらえますか?」とむなしく質問してしまったことを今でも覚えています。
(2)勤務先のハウスカードが作れない
私は本業で業界大手の小売店に勤めています。
どこの小売店(スーパー・デパート)でも、
- 顧客囲い込み
- リピーターの増加
を目的としてクレジットカードを発行していますよね。
そういったカードを所持しておけば、お得意様・上得意様の扱いが受けられ、購入商品のアフターサービス面でかなり優遇してもらえると思います。
獲得枚数のノルマ
現場で働くスタッフに対しては、上長から、
「カード会員様を増やして、リピーターにつなげることの重要性」
について、ミーティングの際に何度も教えこまれます。
当然、個人や店舗ごとの月間目標枚数も設定されています。
獲得枚数が著しく低いと、上長から厳しい叱責が飛ぶことも少なくありません。
お店としてカードの獲得枚数がどうしても欲しい時は、
- 従業員(パート、アルバイトを含む)
にもクレジットカードの切り替えを求めてきます。
社員なら持っていて当たり前みたいな雰囲気で、9割以上は自社のクレジットカード(いわゆるハウスカード)を持っています。
任意整理中でハウスカードすら持てない身
ですが、任意整理中の私は、一般のクレジットカードだけでなく、自社のハウスカードすら持ちたくても持てない身です。
どうしてもカード獲得をしないといけない雰囲気を感じ、その場の流れで何度も申込はしますが、その度に速攻で審査否決されます。
カードが作成される時は数週間かかるのに、審査に落ちる通知は、わずか数日でハガキが自宅に届くのです。
店長に気づかれて焦る
ある日、会社で買い物をした時に、レジで他社のクレジットカードを使っているところを見られ、私が自社のハウスカードを持っていないことがバレてました。
その時に、こちらの事情(任意整理中)を知らない人からすると、私が故意に嫌がってハウスカードを作ってないだけのように思われてしまいます。
同僚やパート・アルバイトなら、まだ言い訳してその場のお茶を濁して済ませられますが、上長に知られた時が大変でした。
一度、当時の店長にカードを所持していない事がバレてしまい、面談の最中で咎められて対処に苦慮しました。
理由を問いただされても、私が任意整理中であることはさすがに言えなくて、それが余計に何かを隠しているようで怪しまれてしまいました。
自社のカードなので審査に落ちるはずがないと言う認識の店長だったので、デリケートな部分を隠したままで何とかその場を乗り越えるのに非常に時間がかかりました。
(3)現金決済だけで乗り切れずデビットカードのお世話になる!
任意整理をした後、クレジットカードを更新できなくなってからは、現金払いのみでの生活を余儀なくされました。
カツカツの生活で何とか日々を過ごしましたが、急にまとまった出費が出てしまった時は赤字になることもありました。
そんな時は、身内から少しだけお金を借りて、年2回のボーナスで埋め合わせるなどして凌ぎました。
給料以外でお金を稼ぐ
仕事の給料で足りない時は、いろいろな小細工をして補ってきました。
のですが、
- ネットオークション
- エンタメ系商品の転売
- 治験のボランティアに応募して協力費をもらう
- 飲食店の覆面調査(ミステリーショッパー)のアルバイト
などなどを、会社バレしないように行いました。
それでも急な出費で足りない場合は、上記にも書いたように、情けなくも親に頼ったりして何とか凌いでいたのです。
どうしてもカード決済が必要だったケース
ただ、それでもどうしようもなかったのが「インターネットプロバイダ業者との契約」でした。
支払い方法がクレジットカード支払い前提になっていたので、自分のようなブラックな信用情報ではどうしようもなかったのです。
当時契約していたプロバイダの料金は、更新が停まった三井住友VISAでカードで支払っていたので、それができなくなってしまいました。
なので、新たに支払い先に登録するカードが必要でした。
ダメ元で審査が甘そうな情報がクチコミされているカード会社に申込しても、ブラックな状態の自分では、やはり審査に通りませんでした。
そんな時に役に立ったのが、「何のために存在しているの?」と思っていたデビットカードでした。
頼りになった「VISAデビットカード」
私がデビットカードに着目したキッカケは、借金関係のサイトでした。
当時からデビットカードの認知度は低かったので、自分だけでは思いつかなかった方法だったと思います。
デビットカードは、銀行口座に決済出来るだけの残高が入っていれば、カード支払いが可能なのがメリットです。
ただし、クレジットカードのように後払いではなく、銀行口座から現金が即時で引き落とされます。
※即時で引き落とされるので「信用力が必要ない」ということなのですね
これを見逃す手はないので、早速インターネットで申込しました。
最初はイーバンク銀行のカードを使っていましたが、イーバンク銀行が楽天銀行に変わった時に口座の維持費がかかることになってしまいました。
なので、その後にスルガ銀行に切り替えをしました。
2つのカードを合わせてデビットカードは5年間ぐらいは愛用しました。
デビットカードは債務整理をした人には重宝する存在です。
カード決済が必要になった時に活用してみてください!
次は「任意整理のブラック情報(事故情報)が時効前に消えた!」です。
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