スキミングの手口を学ぼう!

日本・海外でのスキミング被害

各クレジットカード会社や信販会社には、加盟店である各販売店から緊急の連絡を受ける部署があります。

 

そこにはどんな連絡が来るかというと、「お客様がクレジットカードで支払いしようとしているが端末を通してみたらエラーになった」というような内容です。

 

もっと具体的には、

  • 限度額がオーバーしている
  • 有効期限が違う
  • 署名が違う
  • カードもしくは利用者が怪しい

といった連絡が寄せられます。

 

偽造カードの場合

これらの原因は、単にご契約者様のミスの場合もありますが、偽造カードの場合も多々あります。

 

その場合、店員さんにその方を取り押さえて頂くわけにはいかないので、カードは回収して頂きます。

 

大体は、そのようなやり取りのうちに、偽造カードの利用者は逃げるように立ち去っていってしまいます。
そのカードをよくよく調べると、やはり偽造されています。

 

例えば、契約者Aさんのカードがどこかでスキミングされて、他のカードにその情報だけを移されてしまうのです。
Aさんは自分のカードを紛失したわけではないので、使われるまでは気がつきません。

 

スキミング

 

どこでスキミングされる?

それでは一体、Aさんはどこでスキミング被害に遭ってしまうのかというと、

  • セルフガソリンスタンド:屋外の決済端末に読み取り装置が設置される
  • 風俗関係、エステ、サウナ、マッサージ等のお店
  • ゴルフ場のロッカーから抜き取られる(暗証番号を入力する際に後ろからのぞき見される)

などが多いです。

 

コンビニでもスキミングされる可能性も!

「セブン-イレブンに設置されているセブン銀行のATMでもスキマー(スキミングす機械)が設置された」というニュースを見て、私は衝撃を受けました。

 

そんなの絶対に素人じゃ見抜けない!
という精巧なレベルだったからです。
試しに下記の画像を見てみてください。

 

セブン銀行のスキミング

(画像はセブン銀行の公式ホームページに掲載されていたもの)

 

いかがですか?
自分がセブンのATMの前に立った時に、スキマーが取り付けられていることを見抜ける自信はありますか?

 

私は無理だと思いました。
とは言え、その後、コンビニのATMでスキミング犯罪が行われたニュースを聞いていないので、かなり対策に力を入れているのだと思います。

 

なので、ひとまずコンビニATMは信頼して利用してもよさそうです。

 

海外でクレジットカード情報の盗難

クレジットカードの情報が盗まれる。
このカード犯罪は、特に海外が多いです。

 

海外のお店でクレジットカードを使って買い物をした時は、充分気を付けなければなりません。

 

店員が、顧客からカードを預かり、その場を離れて顧客の死角や見えない場所でスキミングを行い、顧客の情報を盗む手口が頻繁に行われてるからです。

 

そして、何食わぬ顔をしてカードを返すのです。
そのスキミング(カードの磁気データに入っている情報を盗み出す事)したカード情報は、ダミーのカードに移行され、成りすましてカードを利用されてしまいます。

 

カード会社も、あまりにもカード利用が乱用されている事に気がついた時点で、本人にカードを利用したか確認の連絡をします。

 

特に飲食店での支払い時に気をつけよう!

海外のレストランで食事をする時、お会計はテーブルチェックが一般的です。
クレジットカードを提示して、その場でカードリーダーを取り出してチェックしてくれるのであれば問題はありません。

 

ですが、そういった小型リーダーがない飲食店の場合、旧来通りレジでクレジットカードを読み取ることになります。

 

その際に、私たちお客がテーブルに座ったままの状態で、店員さんがクレジットカードをレジの所に持っていってしまうことがあるのです。

 

それでも店員さんが普通の方であれば問題ありません。
もし悪人だった場合に、レジ裏でこっそりとスキミングされてしまう可能性があるのです。

 

海外に慣れていない日本人であれば、「郷に入れば郷に従え」と考えてしまい、それが普通だと思って、店員がクレジットカードを持って行くのを制止できる方は少ないと思います。

 

ですから、事前知識として「必ずクレジットカードは目の前で決済してもらう」ということを頭に叩き込んでおくことが必須です。

 

それに反する行動を取られたら、きちんと発言し自己防衛しなければなりません。
海外で犯罪被害に遭わない為には、それくらいのリスク管理が必要になってきます。

 

明細書が届いた時に気がつく

あるいは、クレジットカード会社から、明細書が届いた時です。
いずれも、自分のカード情報が悪用されたと気付かされるのです。

 

判明した時点で、カード会社に早急に連絡して下さい。
本人が利用していないかどうか、カード会社は確認をしてから、ただちにカードと使用できないようにしてくれます。

 

被害にあった顧客が利用してない請求分に関しては、確認がとれた分の請求は回避されます。

 

クレジットカードはどれくらい不正使用されているの?

一般社団法人日本クレジット協会が定期的に被害状況をまとめています。

 

偽造カード被害額は全体で20億円ほどとなっています。
参考までに2015年は23億円でした。

 

さらに国内と海外での内訳もレポートされているのですが、どちらが多いと思いますか?
なんと被害額の約4分の3が海外で発生した分なのですね。

2015年被害額 国内 海外
23億円 5.6億円 17.4億円

 

海外旅行や出張に行かれる方は、キャッシュカードとクレジットカードの取り扱いに、より一層の注意をしましょう!

 

クレジットカードのスキミング被害を防止する方法

最後に予期せずスキミング被害に遭わないようにする為に、防止策をまとめておきます!

 

カード利用時は目を話さない

国内外問わず、カードを利用する時は、カードから目を離さないよう注意しましょう。

 

お店の方にカードを手渡さないといけないとしても、自分の目の前でカードリーダーに通してもらうようにしましょう!

 

また、海外旅行するにあたって、渡航する前に信用できるお店等を、事前にチェックしておくとベストです。

 

最小限の場所でしか、カードを使用しないよう心がけると、海外旅行も楽しい思い出になるでしょう。

 

非接触型カードスキミングもケアする

従来スキミングと言えば、磁気カードをカードリーダーに直接通して行われるものでしたが、最近ではICカードの普及に伴って、ワイヤレスを利用して非接触でもスキミングが行われるようにもなりました。

 

例えば、電車の網棚の上に自分のバッグ(財布も入っている状態)を置いたとします。

 

ですが、自分のバッグの隣にワイヤレスの「スキマー」が入ったバッグを置かれてしまえば、非接触の状態で自分のクレジットカードの情報を抜き取られてしまう可能性があるのです。

 

それを防止できるのが、アルミやステンレスなどの特殊素材で作られたカードケースです。

 

これは楽天やアマゾンで千円ちょっとで売られているので、気になる方はスキミング防止カードケースを検討してみてください。

5分で見つかる
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どうしてもクレカが欲しい人にお勧めの一枚。選ばれている理由とは?


2 現在収入がある方に有利
過去の履歴より「現在の収入」を重視して審査


3 クレジットカードの代替案
代替案としてバンドルカードという選択肢も!