お申込みブラックはどういう意味?

お申込みブラック(多重申込み)とは?

クレジットカードに何度お申込みをしても審査落ちしてしまう状態のことを「ブラックリストに入っている」と言います。

 

※ブラックリストとは、返済を61日以上しなかったことにより個人信用情報機関のデータベースに「異動」という文字が書かれている状態のことを言います

 

そのブラックリストとは別に、「お申込みブラック」が原因で、クレジットカードが審査落ちしてしまうこともあります。

 

これはどういう意味なのでしょうか?通常のブラックリストとは違うのでしょうか?

 

このページでは「お申込みブラック(多重申込み)」に焦点を当てて、解説していきたいと思います!

 

お申込みブラックの解説

 

お申込みブラックとは?

お申込みブラックというのは、

  • 1ヶ月などの短期間に
  • たくさん(例えば5社以上)のクレジットカードにお申込みをしてしまい

審査に落ちやすくなってしまう状態のことを言います。

 

ですが、

  • どれくらいの短期間に
  • 何枚お申込みすると

お申込みブラックになってしまうのか?
という正確な定義はありません。

 

また、審査に落ちやすい状態になってしまうだけで、絶対に審査落ちしてしまうということでもありません。

 

まずは、あくまで抽象的な状態として「お申込みブラック」という症状があるということを理解して頂ければと思います。

 

なんで短期間にたくさん申込みすると審査落ちしてしまうの?

それでは、なぜ例えば1ヶ月の間に5枚のクレジットカードにお申込みをすると、審査落ちしやすくなってしまうのでしょうか?

 

その理由としては主に2つあります。

 

(1)急いで発行する人は、後に延滞する確率が高い

クレジットカードの審査部には、これまでの運営ノウハウが膨大に溜まっているのですが、慌ててたくさんのカードをお申込みする人には、

  • お金に困っている人、借金のある人が多い
  • カードキャッシング目的で他社の返済にまわす人が多い(自転車操業)
  • クレジットカード現金化が目的の人もいる
  • 後に支払いを延滞して長期の滞納となる人が多い

という傾向があることをつかんでいます。

 

なので、クレジットカード会社の審査部としては、
「この人は、お金に困っているから焦ってクレジットカードをたくさん申込んでいるかもしれない」
と警戒せざるを得ないのです。

 

ですから、カード会社にたくさんお申込みしてることを知られてしまうと、「お申込みブラック」の状態になって、審査に通りづらくなってしまうのですね。

 

(2)他社が落としている人だから、うちも落とそう

2つ目の理由は、他社に落とされている人は、連鎖で落とされてしまうからです。

 

カード会社としては、
「この人は短期間に何枚ものクレジットカードをお申込みしているのだから、他社カードの審査にも落とされているのだろう
と判断します。

 

カード会社の中には、過去の信用情報より現在の安定した収入を重視して審査しているところもあり、その点については「ブラックリストの人がクレジットカードを作れる方法」にまとめてありますが、その他の多くのカード会社は基本的にはリスクを犯しません。

 

ですから、連鎖で落とされるということになり、いわゆる「お申込みブラック」の状態になってしまうのです。

 

信用情報が悪くなくても落とされる可能性もある

ちなみに、お申込みブラックの状態になってしまうと、普通にお申込みすれば審査に通っていたはずの人でも、審査に落とされてしまう可能性があります。

 

通常の審査では、毎月の安定的な収入があり、

  • お申込み時に入力した内容
  • 個人信用情報機関(クレジットカードの場合はCIC)に登録されている内容

をチェックして問題がなければ、お申込み者がブラックリストであったり、過去に債務整理や何度も延滞をしている方でなければ、普通にカード発行されます。

 

よく言われているような

  • 年収が低いから
  • アルバイト、パート、フリーター、派遣社員など雇用条件が非正規だから

というようなことはそれほど気にする必要はありません。

 

ですが、お申込みブラック状態になっている期間ですと、信用情報に問題がなくても、発行審査に落ちてしまう可能性が高まるので、その点は注意が必要です。

 

ですから、どうしてもクレジットカードが欲しい方は、闇雲にお申込みをするのではなく、2枚に絞ってお申込みをするのが審査に通る為のコツとなります!

 

カード会社はどうやって何枚もお申込みしてることがわかるの?

ここで1点疑問に感じることはないでしょうか?

 

クレジットカード会社は、どうして私たちお申込みが、たくさんのカードにお申込みをしていることがわかるのか?
という点です。

 

一つのカード会社の中で、色々なカードにお申込みをすれば、それはもちろんわかると思うのですが、違うカード会社へのお申込み情報も各カード会社は把握することができるのです。

 

なぜなら個人信用情報機関(CIC)に登録されているデータの中に、「申込情報」というページがあり、そこにはカード会社(保証会社)が審査の為に照会した日時が記録されるからです。

 

照会記録

 

つまり、どのカード会社も、例えばAさんが、

  • 1ヶ月の間に、
  • 何社のクレジットカードにお申込みをしたのか、

ということを共有して見れてしまうのです。

 

なので「お申込みブラック」という状態が生まれてしまうのですね。

 

CICの申込情報ページに掲載される信用情報
本人を識別するための情報
  • 氏名
  • 生年月日
  • 郵便番号
  • 電話番号

 

申込み内容に関する情報
  • 照会日
  • 商品名
  • 契約予定額
  • 支払予定回数
  • 照会会社名

 

キャッシングや消費者金融とも共有されています

個人信用情報機関は、業界ごとに分かれており、

  • クレジットカードや信販系:CIC(シー・アイ・シー)
  • 消費者金融やキャッシングなどの貸金系:JICC(日本信用情報機構)
  • 銀行系カードローン:全国銀行個人信用情報センター(全国銀行協会・全銀協)

がそれぞれ管轄しています。

 

さらに、各個人信用情報機関は、

  • FINE(Financial Information Network)
  • CRIN(Credit Information Network)

でつながっています。

 

ですから、クレジットカードだけでなく、キャッシング(消費者金融)、銀行カードローンも合わせて、お申込みブラックになってしまいます。

 

例えば、1ヶ月の間に、

  • クレジットカード2枚
  • 消費者金融のキャッシング2件
  • カードローン1件

にお申込みをすると、それらの情報合わせてお申込みが多すぎるとして「お申込みブラック」になってしまうということですね。

 

ですから、短期間でのお申込みについては、金融機関全般でやり過ぎに注意しましょう!

 

個人信用情報機関に登録される期間は?

それでは「お申込みブラックの状態」は永遠と続いてしまうのでしょうか?

 

そんなことはありません!
各個人信用情報機関にも照会記録には登録期間がありますので、お申込みブラックに関しては、その期間を過ぎれば無事に解除されることになります。

 

個人信用情報機関 照会記録ページの名前 登録期間
CIC 申込情報 照会日より6ヶ月間
JICC 照会記録開示書 照会年月日から6ヶ月を超えない期間
全銀協 照会記録情報 6ヶ月間

 

上記の通り登録期間は6ヶ月間(半年)が一般的となっています。

 

「多重申込み」との違いは?

お申込みブラックのことを「多重申込み」と呼ばれることもあります。
この2つの違いとは何でしょうか?

 

多重申込みとは、

  • 一社に重複してお申込みすること
  • 複数社にたくさんお申込みすること

のどちらかの意味で使われていますが、そこにペナルティの意味はありません。

 

そこからさらに、「この人はたくさんお申込みし過ぎているから、審査に落とそう」という意味合いが入ってくると、「お申込みブラック」になってしまいます。

 

お申込みブラックにならない為のコツ(裏技的なアイデア)

これは少し裏ワザ的な方法になってしまうのですが、一応共有しておきます。

 

クレジットカードにお申込みした情報は、上記の個人信用情報機関で共有されるとここまで解説してきました。

 

ですが、個人信用情報機関に登録されるまでには一定のタイムラグが発生します。

 

つまり、登録されるまでの間、他のカード会社は、そのお申込み者がたくさんのカードにお申込みしていることがわからないのです。

 

ですから、もし短期間に3件以上のクレジットカードにお申込みをする必要があるのでしたら、思い切って同じ日にお申込みしてしまった方が良い結果が出る可能性が高いのかもしれません。

 

ただ、お申込みしてから、

  • 何時間後
  • 何日後、何営業日後

に個人信用情報機関に照会記録が登録されるのかはわからないので、上記の情報はあくまで参考程度にご利用ください!

 

お申込みした瞬間に登録するカード会社もある

ただし、カード会社によっては、

  • ネットからお申込み
  • 個人信用情報機関へ照会して審査

までを全て自動化しているところもあります。

 

そうなると、お申込みボタンを押したタイミングと、ほぼ同じ日時で個人信用情報機関に照会が入りますので、記録も残ってしまうことになります。

 

ですから、その場合は上記の裏ワザは使えません。

 

だた、この場合もどのカード会社が上記のように自動化しているのか公開されていないので、計算してやろうと思っても難しいところがあります。

 

ですから、一度にたくさんの多重申込みは、止めておいた方が無難なことには変わりありません!

 

もし「お申込みブラック」になってしまったらどうすれば良い?

上記の個人信用情報機関のデータの登録期間でまとめましたが、どの機関も照会記録を保存するのは6ヶ月間までです。

 

ですから、一番良い方法は半年間は、

  • クレジットカード
  • 消費者金融、キャッシング
  • カードローン

のお申込みを我慢することです!

 

ですが、どうしてもクレジットカードが必要という方は「ブラックリストの人がクレジットカードを作れる方法」のページから、審査に自信がない人にお勧めのクレジットカードを当たってみてください!

5分で見つかる
1 審査に自信がない方
どうしてもクレカが欲しい人にお勧めの一枚。選ばれている理由とは?


2 現在収入がある方に有利
過去の履歴より「現在の収入」を重視して審査


3 クレジットカードの代替案
代替案としてバンドルカードという選択肢も!