名字変更したらブラックでも審査に通るの?

結婚・離婚して名前が変わったらブラックだとわからない?

過去に61日以上の延滞・滞納や債務整理を行ったことがある方は、個人信用情報機関でブラックリスト入り(異動)してしまっているので、基本的には完済してから5年間はクレジットカード審査に通りません。

 

ただ、一つの疑問として、結婚や離婚、婿養子になるなどして名前(姓)が変わった場合、過去のブラック情報はわからなくなるのでは?という期待が出てくると思います。

 

このページでは、

  • 結婚して、旧姓から旦那さんの名字に変更になった
  • 離婚して元の旧姓に戻った
  • 男性が婚姻の際に妻の氏を選択した
  • 男性が養子縁組し婿養子になって姓が変更になった

というような状況の方がクレジットカードのお申込みをした場合、ブラックでもあるに関わらず審査に通るのか?
という疑問を解決していきたいと思います!

 

【前提】個人信用情報機関のブラックリストが消えるまでの期間

ブラック情報が消えるまでの期間は、各個人信用情報機関ごとに異なります。

  • CIC:5年以上(クレジットカード、信販会社関連)
  • JICC:5年以上(キャッシング、消費者金融系)
  • JBA(全銀協):10年以上(銀行ローンなど)

 

ただし、ブラックリストが消えるまで、絶対にクレジットカードの審査に通らないというわけではなありません

 

そちらについては「ブラックリストの人がクレジットカードを作れる方法」をご覧ください!

 

名前が変わればブラックだとバレないの?

最初に結論から言ってしまうと「100%ではないけど過去のブラック情報まで辿られる可能性が高い」です。

 

というのも、クレジットカードのお申込みの際には、氏名だけでなく、変更が難しい

  • 旧姓
  • 生年月日
  • 身分証明書の固定番号:運転免許証の番号、健康保険証の記号、保険者番号

などの何年経っても追跡可能な情報も提供することになるからです。

 

旧姓も聞かれる

 

クレジットカード審査では上記の情報を組み合わせて、

  • 旧姓の信用情報
  • 名前を変えた詐欺なのか?

を調べます。

 

そこには長年確立された審査ノウハウがあるので、「大体90%以上は過去の信用情報まで調べられてしまう。」と認識しておきましょう!

 

変更されがちな情報を偽装しても意味がない

もしかしたら、お申込時に、

  • 自宅住所、電話番号
  • メールアドレス
  • 勤務先名、住所、電話番号

などが過去と異なっているから、「審査に通ってしまうかも」と思われる方もいるかもしれません。

 

ですが、上記の情報は、引越しや転職をすれば、1年前の情報だとしても簡単に変わってしまうので、審査部も参考にはしていますが、それほど重要視はしていません。

 

具体的な審査方法

それではクレジットカードの審査部が具体的に「どのようにして名前の変更を見抜こうとしているのか?」を解説していきます!

 

(1)生年月日と下の名前の組み合わせ

男女ともに「姓」は変わる可能性がありますよね。
例えば、

  • 結婚
  • 離婚
  • 婿養子
  • 養子縁組

などがあった場合です。
ですから、上の名前に関しては信頼度が低めです。

 

ですが、下の名前に関しては変わる可能性は低く、より信頼度は高めとなります。

 

それと一生変わりようがない生年月日を組み合わせて、個人信用情報機関のデータベースをチェックするのです。

 

その他のお申込み情報(自宅や勤務先、本籍地の住所やTEL番号、メールアドレス等)を加味して照らし合わせていけば、大体、

  • この過去にブラックになったAさん
  • 今お申込みしてきたBさん

は同一人物なのではないか?というのはわかってくるものなのです。

 

お申込み者は審査に素人なので、それほど念入りに情報を隠せているわけではありません。
どうしても情報が一致してしまう部分、怪しい箇所というのが出てきてしまうのですね。

 

この「生年月日」と「下の名前」を組み合わせてチェックするのが一つ目の方法です。

 

(2)提出する身分証明書の固有番号からも見抜かれます

クレジットカードだけでなく、キャッシング、消費者金融、カードローンなどの金融系のお申込みの際には、必ず身分証明書の提出が求められます。

 

提出が必要な身分証明書は、

  • 運転免許証
  • 健康保険証

のいずれか一つが一般的です。

 

上記の身分証明書には、それぞれ

  1. 運転免許証:免許証番号
  2. 健康保険証:被保険者番号

という固有の番号がふられています。
いわゆるマイナンバーのようなものですね。

 

免許証番号

 

ですから、旧姓から名前が変わったとしても、番号までは変わらないので、ここで身バレしてしまう可能性が高くなります。

 

この方法でのチェックは、上記の1番の方法よりもかなり強力です。

 

(1)運転免許の免許証番号について

運転免許証の番号は、免許更新しても変わらないので、マイナンバーと同じく審査時にかなり強力な証拠となります。

 

ただし、紛失して再発行(再交付)してもらった場合は番号が変更となります。

 

ですが、12桁の番号のうち末尾の下1桁が、再発行の度に、

  • 0から1になる
  • 1から2になる
  • 2から3になる

のように変わるだけです。
その前の11桁については要は死ぬまで変わりません。

 

11桁が同じであれば同一人物だとわかってしまうということになります。

 

(2)健康保険証の被保険者番号

健康保険証には、

  • 記号:会社ごとに割り振られている番号
  • 番号:同じ会社に勤めている人ごとに割り振られている
  • 保険者番号:保険証を発行している団体ごとに割り振られている

の3つの番号、記号があります。

 

保険証の番号

 

上記の説明を読むと、

  • 記号、番号:転職して会社が変われば変更される
  • 保険者番号:企業が保険証の発行元を変更すれば変更される、転職でも変更される

ということがわかりますので、健康保険証に書かれている番号の方は、ユニークの番号とは呼べず、実はそれほど強力な証拠とはならないのですね。

 

【参考】パスポートの旅券番号は?

パスポートにも旅券番号というものが付いていますよね。
旅券番号は更新時に変更されるものなのでしょうか?

 

実は、私たちは「パスポートの更新」と普段言っていますが、パスポートに更新という存在はなく毎回新規発行という扱いになっているのです。

 

なので当然ながら旅券番号も変わってしまうということですね。
健康保険証と同じで、それほど身分証明書としては信頼性が高くないということになります。

 

公的書類といっても信頼性の違いがあるのですね。

 

そうなってくると、クレジットカードのお申込みの時には、

  • まず名前を変えて
  • 身分証明書にはブラック時代とは番号の変わった健康保険証やパスポート

を提出すれば、審査に通って発行されるのでは?
という疑問がわいてきますよね。

 

疑わしきは審査落ち

それでは、審査部がお申込み者の

  • 氏名
  • 個人信用情報機関の信用情報
  • 身分証明書の番号

など全てをチェックして、名前を変更した偽装である可能性を完全に払拭できなかった場合はどうなるでしょうか?

 

残念ながら「審査落ち」となってしまいます。

 

クレジットカード会社としては、当然ながら一人でも新規会員を増やしたいとは思っていますが、元ブラックの人に発行してしまうと利用分がきちんと支払われずに焦げ付いてしまう可能性が高いので、結局は数字的にマイナスになってしまうのですね。

 

あくまでビジネスとして行われていますので、結局は審査落ちと判断されてしまうのです。

 

結婚をしている女性の場合

ただし結婚をしている女性の場合は、安定収入のある旦那さんの信用情報を元に審査してもらえる可能性もあります。

 

配偶者である旦那さんまでブラックですと、もちろん審査に通りませんが、属性情報に問題なければカード発行となるケースもあります。

 

男性の場合

一方、男性の場合で疑わしいと思われたら、まず審査に落ちてしまいます。

 

特に、婚姻の際に妻の氏を選択したり、婿養子に入った男性が、旧姓から新しい名字に変わった場合、旧姓の時の信用情報が確実にわかるような情報を提供していない場合はまず審査落ちです。

 

というのも、一時期、男性の養子縁組を悪用して、反社会的な組織が、

  • 金融系の審査
  • 銀行口座の開設
  • 携帯電話の新規契約
  • 住宅ローン審査

に通らせるというような手法が行われたからです。

 

ですから、婿養子したから調度良いと思って、過去のブラック情報をごまかそうと思っても、かなり審査通過は難しいと思って良いと思います!

 

下の名前の読みを変えてお申し込んだ場合

ここまではどちらかというと名字(旧姓)が変わるケースがメインでしたが、下の名前の読み方を変えてお申込みした場合を考えてみたいと思います。

 

【女性の下の名前で複数の読み方がある例】

  • 幸子:さちこ、ゆきこ
  • 恵美:めぐみ、えみ
  • 香:かおる、かおり

などなど事例を挙げたらキリがありませんね。

 

具体的には、高橋幸子(たかはしさちこ)さんという女性が、(たかはしゆきこ)としてお申込みするといった例を思い浮かべてみてください。

 

【男性の下の名前で複数の読み方がある例】

  • 剛:たけし、ごう、つよし
  • 樹生:みきお、いつき
  • 岳:がく、たかし

女性ほどではありませんが、男性の下の名前も、複数の読み方がたくさんありますよね。

 

それでは、これらの名前をお持ちの方がお申込みをした時に、過去ブラックであるにも関わらずすんなりと審査通過してしまったらどうなるでしょうか?

 

おそらくクレジットカード会社は不良債権ばかりになって倒産してしまいます。

 

考え方は同じ

姓が変わったとしても、下の名前の読み方を変えたとしても、上記で説明したとおり変更されづらい

  • 生年月日
  • 身分証明書の固定番号

と氏名を合わせて調査されます。

 

ですから結局は審査落ちしてしまう可能性が高いです。

 

まとめ

名前や生年月日の偽装は、詐欺行為とみなされるので、たかがクレジットカード審査と思って軽い気持ちでやってしまうのはお勧めしません。

 

ブラックだけどどうしてもカードが欲しい方は、ぜひ

ブラックリストの人がクレジットカードを作れる方法

の方法から試してみてください!

5分で見つかる
1 審査に自信がない方
どうしてもクレカが欲しい人にお勧めの一枚。選ばれている理由とは?


2 現在収入がある方に有利
過去の履歴より「現在の収入」を重視して審査


3 クレジットカードの代替案
代替案としてバンドルカードという選択肢も!