学生でブラックリストになると就職などに悪影響?

学生がブラックリストになることの影響は?

高校を卒業して学生になると、クレジットカードの勧誘を受ける機会がたくさんあると思います。

 

そして、まだクレジットカードの使い加減がよくわからず、使いすぎてしまう方も多いです。

 

このページでは、

  • 学生がクレジットカードを使い過ぎてしまった場合、社会人と同じようにブラックリストになってしまうのか?
  • 学生がブラックリストになると、どのような影響が出てくるのか?

という非常に重要なことをまとめていきたいと思います!

 

学生でもブラックリストになるの?

 

ここでいう学生とは?

全てのクレジットカードの入会条件には、年齢制限が付いていて、

  • 18歳以上(高校生は除く)

となっています。
なので、このページの「学生」の中には高校生は入りません。

 

ですので、「学生」に該当するのは、

  • 大学生
  • 専門学校生
  • 短大生
  • 大学院生

というような生徒のことを言います。

 

学生でも社会人と同じようにブラックリストになってしまうの?

まだ、

  • アルバイトの収入
  • 親からのお小遣い・仕送り

くらいしか収入のあてがない学生ですが、もし自分が使ったクレジットカードの利用分を支払うことができなかったらどうなるのでしょうか?

 

社会人と同じようにブラックリスト扱いとなってしまうのでしょうか?

 

ブラックリストになります

学生でも3ヶ月以上の返済遅延・延滞を起こしてしまうと、個人信用情報機関に登録されている自分の信用情報欄に「異動」と記入されています。

 

つまり、ブラックリストの状態になってしまいます。
しかも、これはクレジットカードだけではありません。

 

消費者金融でキャッシングして返済しなかったら、同様にブラックリストとなります。

 

ですから、学生と言えど、

  • クレジットカード(ショッピング枠、キャッシング枠)
  • 割賦
  • 消費者金融、キャッシング
  • 銀行のカードローン

などの金融サービスを利用する場合は、きちんと期限通りに返済しブラックリストにならないように気をつける必要があるのです。

 

そこには「学生だから許される」というような特例のようなものはありません!

 

そして、どうしてブラックリストにならないように気をつけて頂きたいかというと、その後5年間も不便な生活を送ることになってしまうからです。

 

5年間も金融系の審査に通りづらくなります

学生でも社会人でもブラックリストになってしまうと、その後5年間は、あらゆる金融系の審査に通りづらくなってしまいます。

 

例えば、

  • クレジットカード
  • キャッシング
  • 住宅ローン
  • 自動車ローン

などです。

 

5年間というと、社会人生活にまで影響が及んでしまうことです。
社会人になっても、

  • クレジットカードも持てない
  • どんなに金欠でもキャッシングでお金も借りられない
  • 結婚しても車と家のローン審査に落ちてしまう

というような悪影響が出てしまうのです。

 

また、職場によっては、新入社員は全員、会社から半強制的に、

  • 自社
  • 取引先

のクレジットカードに入会させられることもあります。

 

その時にブラックリストで審査落ちとなってしまえば、上司からの評判を落とす原因にもなりかねません。

 

学生時代ならまだしも、就職して社会人になってまでも不便な状態を引きずってしまうのは人生の損失です。

 

知識がないと、まさか5年間も影響が出るなんて想像できないと思います。
学生の場合は勢いで、返済遅延などを起こしてしまいがちですので、ブラックリストにならないように十分気をつけてくださいね。

 

また既に学生でブラックリストになってしまった方は、下記に解決のヒントがありますので続けてお読みください!

 

学生がブラックリストになるとどのような影響が出てくるの?

(1)5年間審査落ちしやすい状態が続く

これは上記で解説した通りです。

 

補足すると、絶対に5年間は審査に通らないというわけではないということです。
貸金業法などの法律で「5年間審査落ち」が決まっているわけではないので、クレジットカードを持てるチャンスはあります。

 

詳しくは、

ブラックリストの人がクレジットカードを作れる方法

でまとめていますのでチェックしてみてください!

 

(2)就職活動には影響なし

学生の方は時期がくれば、就職活動を始める方が多いと思います。

 

その際に、企業側が採用プロセスの途中で、こっそり信用情報までチェックするのではないか?
と不安に思っている方も少なくありません。

 

ですが、個人信用情報機関のプライバシー保護は万全にできています。
信用情報の開示は、

  • 本人
  • 本人が依頼した代行業者
  • 法定相続人

しかできないようになっているので、企業が内定を出す時の判断には使用できないようになっています。

 

つまり、黙っていれば就職希望をする会社にはブラックリストであることはバレないということです。

 

何も気にせずに就活に臨みましょう!

 

(3)自己破産した場合は特定の職業に就職できなくなる

通常のブラックリストになったくらいでしたら、就職に影響は出ないのですが、自己破産となると話が変わってきます。

 

自己破産すると資格制限といって、下記のような一定の職業に一定期間就けなくなってしまうのです。

就けなくなる仕事      
弁護士 司法書士 行政書士 司法修習生
公認会計士 税理士 弁理士 社会保険労務士
宅地建物取引主任者 土地家屋調査士 不動産鑑定士 通関士
証券会社外務員 生命保険外務員 損害保険代理店 貸金業者
中小企業診断士 外国法事務弁護士 旅行業務取扱管理者 管理業務主任者
旅行業務取扱管理者 マンション管理業 商品投資顧問業 金融商品取引業
公証人 人事院の人事官 国家公安委員会委員 検察審査員
社会保険審査会委員 漁船保険組合の組合員 日本銀行の役員 投資顧問業
警備員 測量業者 地質調査業者 風俗営業者
産業廃棄物処理業者 卸売業者 原子力委員 一般建設業

※他にも上記では挙げられないくらいの職業に付くことができません。

 

例えば、弁護士や税理士を目指している学生は多いと思いますが、そういった方の場合はもちろん就活にも悪影響が出てきてしまいます。

 

自己破産の資格制限を受ける士業は多いので、特にご注意ください。
もちろん免責が確定すれば、制限は解除されます。

 

(4)奨学金は受け取れ続けます

学生の中には奨学金を貰って大学や専門学校に通っている方も多いと思います。

 

ですが、奨学金も金融系のサービスの一つです。
「もしブラックリストになってしまったら、奨学金が打ち切りになってしまうのではないか?」
と不安を感じる方も多いのです。

 

これに関しては安心してください。
既に受け取ることができている奨学金に関しては、ストップされるようなことはありません。

 

ただしこれから奨学金の審査を受ける方は、審査落ちの可能性があります。
なぜなら、日本学生支援機構は個人信用情報機関とつながりがあるからです。

 

今後、奨学金が必要になりそうな方は、ブラックリストにならないように気をつける必要があります。

 

学生がブラックリストにならないように気をつけて欲しいこと

社会人になって大事な新卒1年目にまで影響が出てしまうので、学生の方にはなるべくならブラックリストになって頂きたくありません

 

大半の学生の方が、

  • 信用情報についての知識がなかった
  • 5年も影響が出るなんて知らなかった
  • お金を使いすぎてしまう怖さに対してノーガードすぎた

というような状態だと思います。

 

ですので最後に「まとめ」として、ブラックリストにならない為の注意点をいくつかピックアップしたいと思います!

 

安易なリボ払いはしない

リボ払いは、毎月の支払い金額を一定額に抑えられるので、

  • 支出を計算しやすい
  • 毎月の支払い額が少ない

というメリットがあります。

 

一方で、未払い分に対しては利息が発生してしまいます。
金利も低くはないので、数年もリボ払いを続けると、結局はものすごい額の利息を支払うことになってしまいます

 

結果的に、リボ払いが原因でブラックリストになってしまう方も少なくありません。
なるべくクレジットカードの支払いは一括払いで済ませて、リボ払いはよほどの金欠の時以外は利用しないようにしましょう!

 

カードキャッシングは自分の貯金ではありません!

クレジットカードには、

  • ショッピング枠:お買い物や飲食で支払う通常の枠
  • キャッシング枠:お金を借りれる枠

というものがあって、使い方を覚えてしまうと怖いのがキャッシング枠です。

 

これは消費者金融でお金を借りるのとまったく同じです。

 

カードキャッシングの怖さ

 

借りているところが怖いイメージのある消費者金融なのか、安全なイメージのあるカード会社なのか?
の違いしかありません。

 

私が学生の頃、カードキャッシングを多用していた友達は、「キャッシング枠は自分の貯金みたいなもの」と言って、完全に金銭感覚が麻痺していました。

 

キャッシング枠は、貯金ではなく借金ですし、借りている額には利息も発生します。

 

クレジットカードの場合は、ショッピング枠よりキャッシング枠でブラックリストになってしまう怖さがあまり認知されていません。

 

誰もが持っているクレジットカードだからこそ、お気をつけください。
心配な方は「キャッシング枠を0円」にしてしまった方が良いと思います。

 

ギャンブルにハマり過ぎない

学生の頃に、遊びとして、

  • パチンコ、パチスロ
  • 競馬、競艇
  • 麻雀

などのギャンブルにハマる方も多いと思います。

 

学生の頃に小さな失敗をした方が、後の人生の学びにつながる。
というのはもっともな意見です。

 

ですが、のめり込み過ぎてしまうと、

  • カードキャッシング(クレジットカードのキャッシング枠)
  • 消費者金融

でお金を借りて、借金を元手にギャンブルをするようになってしまいます
特に、パチンコやパチスロは、駅前などの身近にあるので要注意です。

 

買い物や交際費にも注意

大学生となると、友達や恋人と付き合いで飲食したり、洋服を買う機会も多いと思います。

 

必要なものだけを買って、普通に生活する分には全く問題ありませんが、見栄や欲が強くなりすぎてしまうと、ブランド品や高級時計、高級車にまで手を出すようになってしまいます。

 

親がお金持ちでなければ、学生でそのようなものは手にできないものです。

 

社会人になってお給料を貰えるようになっても、意外とそれほど高級品は買えないので、他人は他人と割り切って、変に見栄を張らないようにしましょう。

 

スマホ代の滞納

学生になるとスマートフォンを購入する方がほとんどだと思いますが、分割購入する場合は割賦契約を結ぶことになります。

 

これは支払った・支払わないが個人信用情報機関のクレジットヒストリーに登録されることになります。

 

つまり滞納するとブラックリストになってしまうということです。
詳しくは「スマホの滞納が原因でクレカが発行できなくなったら」にまとめてありますのでチェックしてみてください!

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