スマホの滞納が原因でクレカが発行できなくなったら
携帯電話やスマートフォンの毎月の利用料金を支払わなかった時に、自分の身に起こってしまうことが、現在と昔では大きく異なってきています。
どれくらい異なってきているかというと、
- 昔:毎月の携帯料金を支払わなければ、電気や水道と同じように止められるだけ
- 現在:クレジットカードや住宅ローンなどの審査に全て通らなくなります
こんなにも影響度が違くなってきてしまっているのです。
ですが、このような重要な変化が世間に広まるのが遅くなってしまい、2011年からの3年間で約275万人の方が、スマホ関連でブラックリストになってしまったという情報が日経新聞に掲載されていました。
政府も2013年に、
「携帯端末代を分割で支払っている場合の滞納にご注意ください。あなたの信用情報に傷がつくおそれがあります」
という案内を出しており、少しずつ注意喚起が行われてきています。
どうして急に増えてしまったのか?
その理由は、本体価格の取り扱いが変わってしまったからです。
昔、携帯電話が全盛だった頃は「0円ケータイ」と言って本体は無料で購入することができました。
なぜ無料でも売られていたかというと、
- 携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど):毎月の利用料金で稼ぐ
- 街の販売店:携帯キャリアから1台数万円の販売奨励金を貰う
という仕組みが成り立っていたからです。
携帯は一度利用し始めると数年間も使い続ける人が多いので、携帯キャリアは数万円の販売奨励金を販売店に渡してでも、契約を取ってきて欲しかったのですね。
ですが、このシステムが社会的に批判をされるようになってしまい、2007〜2008年頃に廃止されてしまいました。この頃から街の販売店の数が一気に減ったことに気づかれた方も多いと思います。
そしてスマートフォンが登場しました
支払い方法に関しても0円方式に代わって登場したのが、モバイル端末の分割購入です。
購入時の本体代金は0円の時と同じくかかりませんが、分割して毎月の利用料金と一緒に払うという扱いになりました。
ただ分割しただけだと毎月の支払いが高くなってしまいますが、そこは各社の割引サービスによって毎月の利用料は高くならないように工夫がされていると思います。
ですが問題はこの分割購入にあるのです。
分割購入(割賦契約)はクレジット契約です
上記で紹介した政府のページでも解説されていますが、モバイル端末の分割購入(割賦契約)はクレジット契約と同じです。
ですから、支払い情報に関してはCICなどの個人情報信用機関に登録されることになります。
つまり、携帯料金を滞納することと、クレジットカードの支払いを滞納することは同じ意味を持ってしまうのです。
新しくブラックリストに入ってしまった方の多くは、クレカの支払いの方は真面目にされていた方ばかりだと思いますので、注意喚起を怠っていた携帯キャリアに対しては非常に残念さを感じます。
昔の0円携帯の頃は、「ケータイ止められちゃったよ!」というのは「オレ寝てないよ」と同じくらいの軽い武勇伝だったのですが、分割購入(クレジット契約)になってしまった今は、まさに人生をかけた武勇伝になってしまいます。
実際のところは「人生をかける」というのは言い過ぎで、クレジットカードを滞納してしまった時と同じように対処していけば良いのです。
CICのよくある質問
CIC側にも質問が頻繁に寄せられるようで「よくある質問」に回答が用意されるようになりました。
以下CICのホームページを抜粋
携帯電話機の分割払いの採用により、携帯電話事業者は、割賦販売法の規制を受けることになり、過剰与信防止のため割賦販売法に基づく指定信用情報機関を利用して、お客様の支払い能力調査を行うことが義務付けられました。現在、携帯電話機の分割払いを提供する携帯電話事業者は、割賦販売法に基づく指定信用情報機関である当社に加盟し、信用情報の利用・登録を行っています。
スマホの滞納でクレカの審査に落ちてしまった時の対処法
(1)今度から本体は一括購入
まずは対処法というより、次回も同じことを繰り返さない為の方法です。
スマートフォンや携帯の滞納問題に関しては、大元から原因を取り除く方法がお勧めです。
要はスマホなどの本体を分割購入してしまうから問題が起こってしまうわけで、一括購入してしまえば良いのです。
もちろん最初にお金は必要になりますが、ブラックリスト入りしてしまった後の手間を考えれば安いものだと思います。
次回からは一括購入分のお金を準備してから購入するようにしましょう!
(2)シーアイシーで自分の信用情報を調べる
スマホや携帯料金の滞納が原因でクレカ審査に落ちてしまったのかも?
と思ったら、CICという機関で自分の信用情報を調べてみましょう。
- 自分の信用状況がどうなっているのか?
- いつ滞納してしまったのか?
などがわかります。
詳しくは「クレヒスを確認する方法」をご覧ください。
自分の信用情報を確認してみた結果、滞納2回まででしたらブラックリストには入っていません。
審査の厳しいクレカだと、それだけでも落ちてしまうと思いますが、審査の甘いクレカでしたら問題ないと思います。
ですが3回連続でしてしまっていたら「異動」という文字が書かれ、ブラックリスト入りしています。
その場合の対応は「ブラックリストの人がクレジットカードを作れる方法」をチェックしてみてください。
ちょうど住宅ローンの審査が必要な時に、この滞納問題が絡んでしまった方は非常に残念な結果になってしまうかもしれません。
ですが、クレカくらいでしたら長くても数年間でリカバリーできますし、そんなに深刻に考えないようにしましょう。
審査に自信がない方
どうしてもクレカが欲しい人にお勧めの一枚。選ばれている理由とは?
現在収入がある方に有利
過去の履歴より「現在の収入」を重視して審査
クレジットカードの代替案
代替案としてバンドルカードという選択肢も!