うっかり忘れの2ヶ月連続までは「延滞」として記録

遅延すると延滞や異動(ブラック)として記録に残ります

クレジットカードで買い物をしたけど、仕事や家計の諸事情で、代金の引き落とし日に残高不足で支払いできなかった
という場合について解説したいと思います。

 

口座の残高不足

 

どんな深刻な理由や事情があろうとも引き落とし日に未払いですと、「延滞」として

  • カード会社の内部
  • 個人信用情報機関のデータベース

に記録として残ります。

 

延滞データの共有について

しかも延滞データは、そのカード会社だけでなく同じ系列のグループ会社も、共有して閲覧できるシステムになっています。

 

会員番号を入力するだけで簡単に顧客情報をチェックできるので、延滞した月がいつなのかも明確に分かってしまうのですね。

 

例えば、三菱UFJフィナンシャル・グループの中には、

  • バンクイック(カードローン)
  • アコム(消費者金融、クレジットカード)
  • 三菱UFJニコス(信販、クレジットカード)

などの金融機関がありますが、バンクイックの支払いを延滞してしまったら、その情報はグループ会社であるアコムやニコスの社員も知ることができるということですね。

 

つまり、審査の時には当然ながらその情報をチェックするということになります!

 

金融機関全社に共有される仕組みができあがっている

またグループ会社内だけでなく、他社もチェックすることが可能個人信用情報機関の入金状況欄にも、

  • A:未入金
  • P:一部のみ入金

という延滞を意味する記号が付いてしまうことになります。

 

つまり支払い延滞してしまうと、そのことは金融機関全てがそれを知ることが可能なシステムに、日本はなっているということです。

 

2ヶ月まではギリギリセーフ

ここで大事なのは2ヶ月連続の延滞でしたら、さほど大きな問題にはならないということです。

 

個人の入金状況欄は24ヶ月分あるので2年間は誰でも見れるようになっていますが、延滞分をきちんと完済して、その後の支払い状況が健全であれば、その後の審査には大きな影響を与えません。

 

それでは3ヶ月連続(61日以上)で延滞してしまうとどうなるのでしょうか?

 

3ヶ月連続で延滞で「異動」が付き、俗に言うブラックリスト入り

もし3ヶ月連続で延滞をしてしまうと「異動」という文字が記録されて、俗にいうブラックリスト入りの人として各社で扱われてしまいます。

 

つまり2ヶ月までは、上記で紹介した「A」や「P」の記号で済ませるけど、3ヶ月を超えると支払いができなくなっている人として全カード会社で共有して対応しますよ。
ということになります。

 

この「異動」という記録は延滞分を完済してから5年間は保存されるので、ブラックリストになると5年間はクレカの審査に受からないという噂はそこから出ています。

 

ですが、もし既に完済しているのであれば、あとは各カード会社の審査基準によるところが大きいです。

 

なので「異動」が付いたけど、5年待たずしてクレジットカードの審査に受かったケースは山ほどあります。
※詳しくは「ブラックリストの人がクレジットカードを作れる方法」を見てください!

 

ブラックになってしまう原因は回数ではなく期間

よく「何回未払いしたらブラックリストになるの?」という質問を受けるのですが、上記で解説しように、
「回数ではなく、未払い期間が何日(何ヶ月)続いたか?」
というのが、ブラックになってしまう原因なのです。

 

遅延、延滞、滞納の違いは?

クレジットカードやキャッシングの世界では、

  • 遅延
  • 延滞
  • 滞納

という似た言葉が使われますよね。
これらの意味は厳密には異なるのでしょうか?

 

最初に結論を書くと、支払いが遅れた時に使われる言葉は、金融業界では「延滞」が一般的です。

 

なので、クレジットカードやキャッシング、カードローン会社の人間と話す機会があったら、延滞という言葉を使うとスマートです。

 

遅延

遅延というのは、

  • 遅くする
  • 引き延ばす

という意味が込められている言葉で、主に短時間の出来事です。

 

例えば、サッカーで勝っているチームのゴールキーパーが、なかなかゴールキックをしなかったりすると、主審から「遅延行為としてイエローカード」が提示されますよね。

 

クレジットカードで言うと、支払日が27日だったのに少し遅れて29日に支払ったとすると、それは「遅延した」ということになります。

 

延滞

延滞という言葉がよく使われるのは、CDやDVDをレンタルして、返却日までに返していない状態の時です。
この場合、返却時には延滞料が取られてしまいますよね。

 

上にも書きましたが、金融業界でもこの言葉が使われることが多いです。

 

滞納

滞納が使われるのは、主に家賃、会費、飲み代などを支払わずに、溜めている状態の時ですよね。
まさに支払いせずに滞ってる状態です。

 

延滞は、支払いが遅れて延びている意味合いが強いですが、滞納はそこに止まって滞ってるイメージです。

 

遅延損害金を支払うことになったらブラック?

クレジットカード会社に決められた支払日に間に合わず、遅延を起こしてしまった場合は、信用情報に傷がつくだけでなく「遅延損害金」を支払う必要も出てきます。

 

遅延損害金の年率は14.6%と、キャッシングや消費者金融などでお金を借りる時と同じくらい高いのでお気をつけください!

 

また、「遅延損害金を一度でも支払ったらブラックリストになるの?」という質問も多いです。

 

ですが、一度支払っただけではブラックになることはありません。
上記で説明した通り、「3ヶ月連続(61日以上)」の延滞を起こした時にブラックリストとなります。

 

複数の銀行口座を使っている方はウッカリ忘れに注意

複数の銀行口座を使っている方は、自分の預金を分散させている状態です。
ですから、残高不足が起こりやすい状態になってしまいがちです。

 

クレジットカードの引き落としに使っている口座の残高には、特に気を使う必要があると思います。

 

特に自営業の方などは、税金や大きな支払いが年に数回やってくると思います。
その時に残高不足にならないように注意しましょう!

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